ホメオパシーは自然界のあらゆる材料を使って作られます。一般的なホメオパシー会社では3000種類を越えるレメディーを扱っています。
☆植物レメディー
およそ65%のレメディーが植物由来です。レメディーによって植物のどの部分を使うか、採取時期、採取方法などが薬局方(HomP)によって決められていますが、各国により多少違いがあるものもあるようです。例えば、Calendulaを例にすると、USHomPでは花びら、FrenchHomPでは新鮮な葉、GermanHomPでは花全体というようになっています。また産地によって土壌の違いがありますので、例えばHydrastisはアメリカ産よりもカナダ産が好まれるなどということも出てきます。
また植物に含まれる有効成分が似ていても、薬効は全く異なるものになってきます。例えば、IgnatiaとNux-vomicaは、飲み込んだ時に神経系に非常に強い毒性を示すストリキニーネが含まれています。ストリキニーネの量は、Nux-VomicaよりもIgnatiaの方がやや多く、乾燥重量のおよそ2.5から3パーセントを占めています。しかし、Ignatiaは、Nux-Vomicaとほぼ同じようなアルカロイドを含有していますので、その毒性に関しては似ていますが、面白いことにレメディーの効果効能やconstitutionalタイプは全く異なります。これはホメオパシーがただ単に現在証明されている原料の主成分からの毒性だけの効果ではなくて、各種微量成分や、その植物全体の生育する上での影響や独自の波動が含まれるものだからです。
☆動物・昆虫レメディー
これらは健康体のものから作られます。昆虫から作ったレメディーは一般的に反応が早いようです。(とくに炎症性や免疫性反応に)
ところでApisはもともと蜂の毒でプルービングされましたが、現在手に入れるApisは蜂全体を材料にしています。
☆生物学的レメディー
1.Plant sarcodes ;植物から出る分泌物など(Terebinthaなど)
2.Animal sarcodes;RNA,DNA などなど・・・・
3.plant nosodes;Secale cornutum麦角菌,Solanum tuberosumジャガイモ病.など
4.Animal nosodes ;Ambra gris(マッコウクジラの病的分泌物)
5.microbial nosodes;Syphilinumなど
6.pathological nosodes;それぞれの患者から取った材料Auto-nosodesなど
☆化学的レメディー
およそ30%のレメディーがこれになります。主に自然界のものが使われ、高度に精製された化学薬品を使うものはあまりありません。自然界の物に含まれる微量の不純物もレメディーの薬効に重要だとされています。例えば、Calc-carb,Nat-Mur,Sulpherなど。
例外的な話をひとつ。Petroleumというレメディーはもともとビルマのラングーン油田から採取した石油から作られていました。ところが、戦争により原料を入手できなくなり、化学的に純粋な石油に切り替えられましたが、オリジナルのものと薬効が同じであることが証明されています。
☆その他のレメディー
花粉やハウスダストなどの数多くのアレルゲン(Isopathy)や様々な食品(チョコや牛乳など)、 また西洋医学的な薬(ペニシリンやクロマイなど)も150種類ほどあります。
(Tautopathic remedies)
アレルギー疾患に対するアイソパシー療法なども後日詳述します。
またペンキなどの工業用の材料や洗剤などの家庭用品、殺虫剤などもあります。
チョコレートのレメディーは、アメリカのFDAの資料によるとチョコの重量の最大4%までゴキブリの体が混入されている可能性があると発表されています。そこでアメリカのチョコのレメディーと北欧のチョコのレメディーでは違いがあるかもしれません??
また面白いものでは、Sol(日光)、X-ray、Magpol Aust(磁石)、Electricity(電気)、Luna(月光)、Aqua crystalisata(氷)、Berlin Wall(ベルリンの壁)、PC Computerisなどもあります。ちなみにPC Computerisはいくつかの原料から作られます。CPUとキーボー ドとディスプレイユニットです。
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